撮影:田中瞳

──今回の撮影、お気に入りのシチュエーションはありますか?

渡辺:風船ガムを使って撮影したのが楽しくて。最近は風船ガムを膨らませることもあまりなかったので、上手にできたのかどうかちょっと心配です(笑)。ちっちゃい頃はよく風船ガムも食べていたから、すごく懐かしくなりました。

──グラビア撮影の機会も少しずつ増えていると思いますが、慣れましたか?

渡辺:ありがたいことに、何回かこういう撮影の機会をいただけていますが、今はちょっとずつ慣れているところです。もともと写真を撮ってもらうことに対して消極的でしたが、最近はすごく楽しくて。

──撮影してもらうことで、ご自身の中で新たな発見はありましたか?

渡辺:自分が気づいていなかっただけで、こんなにホクロがたくさんあるんだと驚きました(笑)。今まで自分の顔をそこまで意識して見ることもなかったので、不思議な気分になりました。

──では、この約半年間の活動を通して見つけた新たな自分は?

渡辺:自分ではかなりの人見知りだと思っていたんですけど、意外と自分から話しかけに行ったり、初対面の方や年上の方とお話することもそこまで緊張せずできるようになっていて。もしかしたら、人見知りがちょっとずつなおってきているんじゃないかなと思いました。

──日向坂46に加入してからいろんな活動をしてきましたが、一番楽しいと感じる瞬間は?

渡辺:今は全部が新鮮ですが、最近はラジオでお話するのがすごく楽しくて。私は滑舌にあまり自信がなくて、よく噛んでしまうんですけど、喋るときに噛まないように意識してみたり、滑舌を意識したりすることも増えて。慣れていないからこそ、毎回新鮮な気持ちで挑戦できるので、毎日がすごく楽しいです。

──四期生の関係性や自分の役割も、この半年で変わってきましたか?

渡辺:私は四期の中は最年少なので、最初はみんなにいろいろ任せてしまったり、話すときも自分から意見を出すことができなかったんですけど、最近は自分から「こうしたほうがいいんじゃない」とか、少しずつ意見を出せるようになりました。きっと、最初と比べて仲が深まったから、言いやすくなったんだと思います。

──なるほど。新曲「シーラカンス」についても話を聞かせてください。この曲を最初に聴いたときの印象は?

渡辺:前回が「ブルーベリー&ラズベリー」というタイトルだったので、「今回もカタカナのタイトルかな? また食べもの関連かな?」と四期生の間でも盛り上がっていたので、「シーラカンス」だと知ったときは……私はシーラカンスのことを知らなかったので「?」となりました。でも、自分で意味を調べてみたり、あとから届いた歌詞を読んでみたら、いろんな意味が込められているんだなと感じて。メンバー同士でいろいろ考察してみると、それぞれ異なる解釈で興味深かったです。

──渡辺さんはどう解釈しましたか?

渡辺:歌詞と振り付けから、最初はギュッと殻に閉じこもっている内気な感じで、そこからどんどん解放されるような変化を感じました。〈あの頃と変わってない〉という昔を振り返っているようなフレーズも入っていて、楽しくてキラキラした過去の記憶がふわっと蘇ってくるような、そんな瞬間が描かれているのかな。私はまだわかりませんが、自分にもきっといつかそんな瞬間が来るんだろうなと思いました。

──最後に、日向坂46の活動における目標を聞かせてください。

渡辺:まずは、日向坂46四期生をたくさんの方に知ってもらいたいというのがひとつ。四期生だけのバラエティ番組『日向坂になりましょう』もこの春から始まりますし、四期生に注目して頂ける機会やチャンスもまだまだたくさんあると思うので、そういういろんな場面で四期生一人ひとりの魅力を知ってもらえるように頑張りたいです。

──ちなみに、プライベートで目標にしていることって何かありますか?

渡辺:実は特技や趣味、ハマっていることを聞かれたときに、パッと答えられないのが最近の悩みで。なので、自分が特技だと言えることだったり、すごくハマれるようなことを見つけたいなと思っているところです。

──今までも夢中になれることが少なかった?

渡辺:そうなんです。飽きやすい性格なので、なかなかハマるものが見つけられなくて。ちょうど春で心機一転のタイミングなので、そういう夢中になれるものに出会えたらいいなと思っています。

インタビュー/西廣智一