撮影:田中瞳

──今回の撮影はいかがでしたか?

平尾:同期全員で撮ってもらう機会はこれまでもあったんですけど、ひとりで、しかもこんなにたくさん撮っていただくことは今までなかったので、うれしかったです。ただ、最初はナチュラルな表情をするのが難しくて。でも、途中から素の表情もだんだん出せるようになってきたので、本当に楽しかったです。

──カメラの前だと緊張してしまう?

平尾:そもそも写真を撮られることにも慣れていなかったので、これからも先輩方の写真でいろいろ研究していきたいです。

──日向坂46のメンバーになってから約半年、それこそオーディションを受けようと思ってからすでに1年経過しています。

平尾:本当にあっという間で、1ヶ月が1週間ぐらいのスピードで進んでいる感覚です。1年前は大学入学に向けていろいろ準備していたタイミングだったので、まさか今東京でこんな素敵な撮影をしているなんて、想像もできない未来です。

──東京での生活には慣れましたか?

平尾:なかなか慣れないです(笑)。特にお買いものが難しくて。ショッピングモールがひとつあったらそこで買いたいものが揃うんですけど、逆にいろいろなお店がありすぎて目移りしてしまい、迷ってしまうんです。あと、電車も逆方向に乗ってしまうことがたまにあります。中でも地下鉄は乗り換えが難しくて、何回も改札を出てしまって3回分くらい料金を払ったりしてしまうんです(笑)。

──地下鉄は特にわかりにくいですものね。この半年間で、それまで気づけなかった自分の一面に触れる機会はありましたか?

平尾:同期から「マイペースだね」と言われて、「そうだったんだ!」とびっくりしました。以前ある企画でマイペースなメンバーを投票したとき、自分が1位だったんです。歩くスピードも物事を進めるスピードもそんなにゆっくりだと思っていなかったので、もうちょっとシャキッと生きようと思いました(笑)。

──この半年で、特に印象に残った活動は?

平尾:いっぱいあります。全部が初めての経験ですし……でも、やっぱりライブかな。中でも『おもてなし会』は忘れられません。それ以前は自分のことでいっぱいいっぱいになることが多かったんですけど、『おもてなし会』のリハーサル期間を通じて視野を広く、周りのことを見られるようになった気がするんです。悩んでいたり困っているメンバーがいたら助けてあげたいし、先頭に立って引っ張るというよりはみんなを裏側で支えるような人になりたいと思うようになりました。

──新しい四期生楽曲「シーラカンス」についても聞かせてください。

平尾:メロディも爽やかで、大好きな曲です。しかも、昔の恋を“生きた化石”に例えるなんて、すごく深くないですか? 私は特に2番のサビの歌詞がすごく好きだなと思いました。

──MVで注目してほしいポイントは?

平尾:全員それぞれの特技にちなんで、まったく違う動きをしているところがあるんですけど、そこには注目してほしいです。それぞれ違った動きで可愛いので、12人分じっくり観ていただきたいです。あと、最初はみんなバラバラなんですけど、ラストサビでは全員同じ動きになるんですが、そこはバラバラだった私たちがひとつになることが表現されていて。すごく見応えがある内容なので、何度も観て頂きたいです。

──ここからの活動で挑戦してみたいことはありますか?

平尾:アイドル活動ってこういう撮影やインタビューだったり、ライブとかバラエティとか本当に多方面にわたるので、今は「私はこれでいきます!」と決めつけずに、来るものは拒まず精神でどの分野でもレベルアップできるように頑張りたいです。

──では、今一番興味があることってなんですか?

平尾:食べものですかね?(笑) 東京には美味しいごはんがあるお店とかオシャレなカフェがいっぱいあるので、リサーチしていろいろ行ってみたいんです。

──最近食べて美味しかったものはありますか?

平尾:この撮影があったので、ここ数日はゆで卵ばかり食べていましたが、すごく美味しかったです(笑)。でも、撮影が終わったら餃子とか食べたいです。

インタビュー/西廣智一