撮影:三瓶康友

──グループ活動を通じてグラビア撮影の機会も増え始めていますが、撮影に慣れましたか?

石塚:四期生みんなでの撮影は何度かあったんですが、実はソログラビアは今回が初めてで。撮影自体も最初は恥ずかしさが勝っていたんですけど、ソロで撮っていただけるなんてこんなに幸せなことはないと思うと、だんだん楽しくなってきました。今までも、雑誌に載った写真を観てファンの方が喜んでくださっているのを知ることで、もっと期待に応えたいなという気持ちが芽生えましたし、まだ経験も少ないから表情が固くなってしまうこともあるけど、ちょっとずつ成長を感じられるのもうれしいです。

──ここまでの半年を振り返ってみて、新たな発見はありましたか?

石塚:本当にあっという間でしたが、同時に自分が成長しているなと自分自身で感じることもできています。特に私、加入する前までは本当に泣かなくて。感動する映画を観ても感情的にはならないタイプだったんですけど、加入してからいろんな感情に出会いすぎて涙もろくなってしまって、今では四期の中で1、2位を争うぐらいの泣き虫になってしまいました(笑)。

──それだけ感情を動かされる瞬間がたくさんあるということですものね。一番泣いた瞬間は覚えていますか?

石塚:いろんな涙がありましたけど、中でも2月の『おもてなし会』で「青春の馬」という曲を披露させていただいたとき。「青春の馬」はYouTubeの個人ドキュメンタリー映像でもひとりで踊らせていただいたくらい大好きなんです。しかも、『おもてなし会』ではフロントメンバーをやらせていただいて。1日目に披露したとき、気づいたら泣きながら踊っていたんです。それが何の涙なのかは最初はわからなかったんですが、今思うと幕張メッセイベントホールという大きな会場で、「青春の馬」を四期生12人が揃って踊れている事実や、自分がこんなにも心を動かされてきた曲を披露する立場にいるということ、研修生時代の合宿をみんなで乗り越えた思い出の曲でもあったので、うれし涙だったのかもしれません。

──四期生の12人の中では、石塚さんはどんな役割を担っていますか?

石塚:私、周りから楽屋番長と言われていて(笑)。みんなを明るくすることに徹しているんですが、ふとした瞬間に「たまちゃんの明るさに助けられているよ」と言われるとうれしくて。活動の中で落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、そういうときでもみんなを笑わせ続けたいなと思います。

──四期生のムードメイカーなんですね。ここからは新曲「シーラカンス」について聞かせてください。

石塚:すごく素敵な曲で、初めて聴いたときから「この曲大好き!」と思いました。ただ、シーラカンスのことは知らなくて、最初はユニコーンとかドラゴンとか架空の生き物だと思っていたら、同期の岸帆夏が「違うよ!」と詳しく熱弁してくれました(笑)。

──MV撮影で印象に残った場面はありますか?

石塚:センターの正源司陽子以外の11人が笑顔で円を作っている外で陽子だけ暗くて葛藤しているんですけど、でも最後はみんなでひとつになるという流れがすごくお気に入りで。そのサビの振りに込められた意味も好きで、1サビでは私だったら野球っぽい振り付けをやっていたり、陽子だったら空手っぽい振り付けみたいに各々バラバラなんですけど、2サビを経てラストサビでみんなでひとつになって羽ばたくという流れが、四期生のこれからにつながるような気がしています。

──では、これから活動を通して極めたいことはありますか?

石塚:やっぱり始球式は憧れます。日向坂46では加藤史帆さんや山口陽世さんが始球式の経験がありますけど、憧れます。ほかの坂道さんにも野球が好きな方はたくさんいらっしゃいますけど、私も負けないように野球に詳しくなって、いつか「野球=石塚瑶季」って言ってもらえるぐらい、頑張りたいです。

──最後に、今後プライベートで挑戦してみたいことは?

石塚:普段子供っぽいと言われることが多いんですけど、今年で19歳になるので、もう少し教養のある女性になりたいです(笑)。

インタビュー/西廣智一